診療

Guideline

診療概要

病棟・CCU

循環器病棟について

 循環器といえば、急性心筋梗塞や重症心不全、致死性不整脈のような1分1秒を争うような急性期医療のイメージが強いかもしれません。しかしそのようなダイナミックな診療を経て、退院に至るまでには、生活指導や薬物治療にて行う慢性期医療という側面も重要です。このため心血管病の治療には、リスクである生活習慣病のマネージメントがポイントになります。このように心血管疾患そのものに対する治療を行うとともに、再発予防に向けた指導も行うのが循環器病棟の特徴であり、魅力です。

 当院の循環器病棟はC病棟7階にあります。腎臓内科との混合病棟のため、心腎連関に関して密接な連携がとれるのが特徴です。循環器内科だけで、年間 1000人を優に超える患者さんが入院されており、緊急入院の割合も非常に高いです。このため治療が必要な患者さんを一人でも多く、そして迅速に受け入れることが出来るよう、看護師と医師が協力しています。疾患の内訳としては虚血性心疾患や不整脈疾患による入院が多いですが、最近では弁膜症や癌治療関連疾患による心不全入院も増加しており、このような多種多様の心疾患患者さんに対応しています。
また毎週、多職種による『ハートケアカンファレンス』を開催しており、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士および地域連携スタッフなど多くの方々にも参加して頂いております。このように医師や看護師だけではなく、多くのメディカルスタッフによる循環器チームとして、一人一人の患者さんにとって最良の循環器診療を行えるよう、全員で取り組んでいます。

CCUについて

 急性心筋梗塞や致死性不整脈などにより、心肺停止状態となっている患者さんに対して蘇生措置を行い、VA-ECMOやIMPELLAなどのメカニカルサポートの装着やカテーテル治療により救命し、元気に帰って頂くことは循環器診療の醍醐味であり、私たちが日々望んでいる治療の一つです。このような生命を救う治療においてCCUは非常に重要な役割を担っています。CCUは元来「Coronary Care Unit」の略であり、冠動脈疾患治療を主たる目的としていましたが、私たちは『Cardiac Care Unit』として掲げ、多種多様な循環器関連疾患に対応しています。
 循環器疾患は昼夜を問わず発症し、循環動態や全身状態が急激に変化することも少なくありません。当院のCCUはICU(麻酔科・心臓血管外科)と併設しており、全体で14床にて稼働しています。CCU単独での定床という概念はないため、より多くの重症患者さんを受け入れることができます。さらにICUと併設しているため、麻酔科や心臓血管外科と密に連携が取れることが当院のCCUの特徴です。このため重篤な状態で刻々と病態が悪化するような状況においても、タイムリーな治療を行うことができます。

 当院のCCUでは、朝・夕に行われるカンファレンスにて基本的な方針を確認し、さらにその時々の状態に応じて最適な治療法を選択しています。ガイドラインの記載にないような重症例においては、各種データに基づき、以前から当科で培われてきた治療法に加え、複数の医師が研修で得てきた各施設の治療法の中から、個々の患者さんにとって最適と思われる治療法を組み合わせて行っております。
 患者さんが元気になり、そしてご家族の笑顔を見て頂けるよう、より良い先進的な医療に全力で取り組んでいます。

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