教育

Voice of a senior doctor

先輩医師の声

先輩医師の声
経堂先生
 2013年卒の経堂篤史です。私は初期研修の際、後期専攻医の先輩が冠動脈カテーテル治療 (PCI)を行ったり、体外循環装置の導入や管理をICUで行ったりしていてかっこいい!と思い循環器内科を専攻しました。実際にやってみるとPCIの技術研鑽ももちろんですが、急性心筋梗塞の患者さんへのPCIにより、患者さんの生命に直結し、症状が劇的に改善することが実感できる事が非常に嬉しいです。さらに急性心筋梗塞の患者さんが院外心停止で搬入され、自分で体外循環を確立し、術中のダイナミックな血行動態変化に対し全身管理を行いながらPCIを完遂して、最終的に患者さんが独歩退院されたときには強いやりがいを感じます。

 そしてPCIの強みは何より低侵襲です。低侵襲化が進んだPCIは現在、ごく短期間の入院で、手首から挿入された直径数mmのシースから全ての冠動脈の治療を可能にし、開胸手術が困難な病状の患者さんにも安全で低侵襲な治療を速やかに提供できるようになりました。また、技術レベルとデバイス性能の向上により冠動脈バイパス術との差は確実に詰まってきています。私は低侵襲治療の代表格であるPCIが、未来の重篤な病態の患者さんや高齢の患者さんの希望に沿い続けられると思い、日々診療に励んでいます。私達と一緒に奈良医大循環器内科でPCIを学びましょう!
矢野先生
 僕は市立奈良病院での初期研修の後、当医局に入局し、入局後、カテーテルアブレーションに惹かれ、不整脈領域を専門として今後研鑽を積むことにしました。僕が不整脈に興味を持ったのは直感ですが、不整脈領域は、専門で何か手技ができるようになりたいけども、緊急は体力的にしんどいかも、という先生方の選択肢の一つになるのではと思っています。実は、僕も体力に自信がない方でしたので、学生時代に忙しそうな印象のあった循環器内科はそもそも考えていなかったのですが、初期研修でローテートしてみると興味があり、循環器内科に入局することにしました。

 入局前の予想通り、僕の時代は忙しかったですが、他業種に遅れること5年、近年は病院でも働き方改革が浸透し始め、当医局でもワーク・ライフ・バランスという言葉も出て来て、当直明けの帰宅やリモートでの医局会ができ、これからの時代は僕のように体力に自信のない先生方でも安心して入局できるのではと信じています。もし循環器に興味はあるけども忙しそうだからちょっとと思っておられる先生方がいましたら、是非一度、奈良医大循環器内科で研修や見学をしてから、悔いのない選択をして頂けたらと思います。
藪田先生
 私は奈良医大卒ですが5年間京都の病院で働いた後、6年目より入局し医師7年目として働いています。専門は虚血性心疾患や弁膜症に対するカテーテル治療を行っています。循環器内科医としてまだまだ駆け出しの身でありますが大動脈弁狭窄症に対する経皮的大動脈弁植え込み術(T A V I)では6年目の終わりから第1術者として治療に携わっています。現在はC V I T(日本心血管インターベンション治療学会)専門医、T A V I実施指導医取得に向けて日々臨床をおこなっております。

 大動脈弁狭窄症を有する患者さんは状態が悪いことも多いですが、T A V Iによる治療効果は目を見張るものがあります。弁膜症に対するカテーテル治療は今後より発展が期待できる分野で私自身としても大きなやりがいを感じる治療と思っております。また私は大学院にも所属しておりT A V I治療について臨床研究も行っております。データ収集、解析や論文執筆などまだまだ慣れないことだらけではありますが諸先輩方から様々なアドバイスを頂きつつ研究を行っており非常に充実した日々を過ごせています。是非、一緒に働けることを楽しみにしています。
石原先生
 奈良医大での初期研修中に循環器内科をローテートした際に、急性心不全の患者さんが循環器内科の先生の治療によって一瞬で改善した様子を見て、「自分もこんな風に患者さんを助けられるようになりたい!」と思い、循環器内科に入局しました。循環器内科に入局してからは、心不全症例だけでなく、カテーテルやアブレーション、デバイス移植など多数の症例を奈良医大や関連病院で経験することができました。心不全について、より深く学びたいと思い、後期研修が終わってから2年間、大阪大学循環器内科の重症心不全・移植専攻医育成プログラムに参加させていただきました。

 大阪大学では心不全治療のトップを走る先生方から熱い指導をいただきながら、心臓移植の適応となるような最重症の心不全患者さんの診療にあたることができ、とても充実した日々を過ごせました。奈良医大に戻ってからは大学院生として心不全に関する臨床研究を行い、現在は心不全や肺高血圧症を中心に、専攻医の先生方と一緒に診療を行っています。当科ではチーム制を導入しており、専攻医の先生もすぐに相談できる体制を整えています。是非当科で一緒に働きましょう!

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