診療

Treatment contents/results

診療内容・実績

腫瘍循環器
 腫瘍循環器外来は、がん治療医と循環器医が協力して治療していくための窓口であり、がん治療を安全に完遂するための循環器的サポートを行うことを目的としています。 抗がん剤が進歩する一方で、循環器疾患への副作用などの対応が必要となりました。そのような中、日本でも腫瘍循環器学会が2017年に設立されたことを機に、当科では2019年7月に腫瘍循環器外来が開設されました。腫瘍循環器外来は週に1回となりますが、他診療科との連携は非常によく、問題があれば連絡をいただき適切に対応しています。

 診療分野としては、抗がん剤の心筋障害による心不全・不整脈、血管障害による高血圧・心筋梗塞・狭心症、放射線治療による心嚢液貯留、がんによる凝固能亢進での血栓症などがあります。多岐にわたる抗がん剤の作用機序を考慮し、循環器疾患の治療薬を適切に選択していく必要があります。
 新規の患者さんの紹介は1年間で40人以上になり毎年増加しています。新しいがん治療薬が開発されるだけでなく2種類以上の併用療法も増えており、循環器疾患合併症への配慮が必要な状況が増えてきています。

 循環器疾患への副作用によりがん治療が中断しないよう、主治医の先生と連携しサポートすることが最大の目的であり、患者さんに寄り添って診療に務めております。
<お問い合わせ先>
奈良県立医科大学 循環器内科
毎週木曜日午後 担当:中川 仁

ACCESS

ご来院の方へ ─アクセス─

アクセスマップ・公共交通機関のご案内・駐車場のご案内など、詳しくは以下からご確認ください。