研究
About clinical research
臨床研究について
NARA-MIについて
Nara registry and analyses for Myocardial Infarction (NARA-MI)
studyは急性心筋梗塞を対象としたダイナミックコホート研究です。
NARA-MI studyの対象は急性心筋梗塞(AMI)のため,当院へ救急搬送され、緊急心臓カテーテル治療が施行され、同意が得られた全ての患者さんであり,2012年から前向きに全例登録し,2年ごとに予後調査を施行しています。単施設のデータである強みを活かし、細やかなデータやフォローを行えることが本研究の強みです。
またダイナミックコホートであることから、経時的な変化を確認することが出来るもの特徴の一つであり、その一例として、ここでは2012年1月から、2020年12月までのデータにおいて、予後に関する経時的な変化について提示します。上記の期間中に急性心筋梗塞のため当院に搬送され、緊急PCIを施行した症例は1106例あり、男性が838人(75.8%)、平均年齢は69.3歳でした。2012年から3年ごとのグループに分けて、年代別の推移をみてみますと、平均年齢は、2012-2014年(317例) 68.9歳、2015-2017年(366例) 68.7歳、2018-2020年(423例) 70.0歳と、やや高齢化しておりました。
予後に関して、3年ごとのグループで生存率をみてみたところ、グループ間で差はみられず、また院内死亡率も同様に3年ごとのグループで比較しましたが、いずれも7%前後であり、差はみられませんでした。
NARA-MI studyの対象は急性心筋梗塞(AMI)のため,当院へ救急搬送され、緊急心臓カテーテル治療が施行され、同意が得られた全ての患者さんであり,2012年から前向きに全例登録し,2年ごとに予後調査を施行しています。単施設のデータである強みを活かし、細やかなデータやフォローを行えることが本研究の強みです。
またダイナミックコホートであることから、経時的な変化を確認することが出来るもの特徴の一つであり、その一例として、ここでは2012年1月から、2020年12月までのデータにおいて、予後に関する経時的な変化について提示します。上記の期間中に急性心筋梗塞のため当院に搬送され、緊急PCIを施行した症例は1106例あり、男性が838人(75.8%)、平均年齢は69.3歳でした。2012年から3年ごとのグループに分けて、年代別の推移をみてみますと、平均年齢は、2012-2014年(317例) 68.9歳、2015-2017年(366例) 68.7歳、2018-2020年(423例) 70.0歳と、やや高齢化しておりました。
予後に関して、3年ごとのグループで生存率をみてみたところ、グループ間で差はみられず、また院内死亡率も同様に3年ごとのグループで比較しましたが、いずれも7%前後であり、差はみられませんでした。
この10年間で救急医療体制の構築やカテーテルのデバイスや手技の向上、またリスク管理を含めた薬物治療の強化を行っていたにも関わらず、予後の改善はみられませんでした。その理由として、上述のように患者年齢が徐々に高齢化していること、またドクターヘリの導入により、これまでは搬送に耐え得ることが出来なかった、より重篤な患者さんの受け入れが可能となったことなどを考えております。このようにダイナミックコホートであるが故に判明する事実もあり、今後も世界に向けて多くの知見を発信していきます。
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