当科では以前より学生や研修医の皆さんに対する教育に力を入れております。
循環器内科は患者に触れることにより情報を得て治療を行うことが特に多い診療科であることから、ベッドサイドでの教育はとても重要であり、当科では学生・研修医と指導医が一緒になって患者を診て教育するという体制を長年取っています。
さらに最近はシミュレーション教育が進歩してきており、その一環として、研修医向けには年に2回にわたる心臓拍動モデルやシミュレータを用いた心臓カテーテル治療のハンズオン、学生向けにはポリクリでのシミュレータを用いた心臓カテーテル治療、心臓病診察シミュレータである『イチロー』を用いた聴診実習、模擬シナリオを用いた救急外来対応シミュレーション、心臓超音波検査シミュレータ『Vimedix』を用いた心臓超音波検査実習などを実施しております。以前はこのようなシミュレータがなかったため、学生や研修医は最初から実際の患者さんに対して初めての処置や検査を行う必要があり、初めは大きな緊張やストレスを伴っておりました。しかし、最近ではシミュレータを用いることで、学生や研修医ではなかなか経験できないような体験ができ、必要な手技の習得や修練を効率的に行うことができます。
循環器内科学は虚血、不整脈、弁膜症、心筋症、画像診断、集中治療、心臓リハビリテーションなど、多種多様な分野があり、とてもやりがいのある分野です。働き方改革が叫ばれる昨今、当科でもワークライフバランスの取り組みが進んでおりますが、このような時代だからこそ効率的に循環器内科学の基礎を勉強し、循環器疾患に対する過度な恐怖心をなくして欲しいと思います。将来どの専門科に興味があるかは関係なく、循環器疾患を学びたい学生や研修医の皆さんは、是非とも循環器内科で研修し、一緒に勉強して共に成長しましょう。医局説明会や学生のキャリアパス実習だけでなく、ご希望があればいつでも彦惣教授や医局員と循環器内科に関する話をする機会を作りますので、ご興味がある方はいつでも奈良県立医科大学循環器内科医局の方にご連絡ください。
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